ペインクリニックとは?
つらい痛みをやわらげたいあなたへ
『ペイン』=『痛み』
「ペイン」は「痛み」という意味ですから、『ペインクリニック』とは『痛みを治す所』ということになります。
痛みを治療するのに、神経ブロックを主な治療方法として使用します。
神経ブロックとは
ブロックは「遮断する」という意味です。
皮膚から注射針を刺して、痛みを起こしている神経に直接あるいはその神経の近くに薬液を注入し、神経の痛みを遮断してしまうことです。
痛みの遮断に使われるお薬は局所麻酔薬という必ず元の状態に戻るお薬ですから心配はいりません。その代わり時間が経つと局所麻酔の効果がきれて痛みがでてきてしまいます。
しかし、その痛みは注射の前より軽くなっています。
よって治療には繰り返し注射をしていくことが必要です。
局所麻酔って?
歯医者さんで歯を抜く時など、歯肉に麻酔の注射をしたことはありませんか?
その時使われているお薬が局所麻酔です。
歯の麻酔をすると2時間くらい口の中が痺れたようにもなりますが、必ず元に戻ります。
神経ブロックも局所麻酔の効果がきれると元に戻ります。
当院のペインクリニック
当院では飲み薬や湿布ではよくならない痛みの治療として神経ブロックを行っています。
神経ブロックは少量の局所麻酔薬で治療効果がみられ、障害が起こっている場所にのみ作用し、副作用が少ない安全な方法です。飲み薬の痛み止めは長期にわたって使用すると全身に効くため腎臓や肝臓、胃などに副作用を起こす場合があります。
しかし、神経ブロックは安全であるとは言っても人の体に注射をするという点で絶対に安全であるとは言えません。局所麻酔薬にアレルギーがある方以外は、お薬による副作用はほとんどありませんが、合併症が発生する可能性はあります。合併症としては感染(注射した所にばい菌が入る)、出血(まれではありますが)、注射による神経の損傷などが報告されています。
神経ブロックについての説明をよく理解していただき、合併症が起こらないように注意事項は必ず守って下さい。